A様邸(南区泉田)マンションリノベーション
物件探しからお手伝いさせていただいたA様邸リフォームで最も重要視したのは車椅子を使用されているご主人様が快適に過ごせる空間にすることでした。
【玄関】
玄関ホールは車椅子で回転できる広さを確保。外出時、帰宅時に車椅子への乗り降りに必要な縦手すりも付けました。下部の短い縦手すりは監督さんの発案で現場で後から取り付けたもの。なぜこんな低い位置に手すり?と思われる方もいらっしゃると思いますが、A様は「一人で車椅子から降りる時よく転ぶので、低い位置からの手摺は便利」と喜んでくださいました。
【廊下】
手すりを付けても車椅子での移動がスムーズに行くように廊下幅は20cm拡大。
そして廊下には、リハビリのために伝い歩きができるよう、横手すりを設置しました。
【洗面室~浴室】
浴室に入る入口部分の段差を解消。浴室内にも手すりを設け、床材も弾力性があり滑りにくい材質のものにしました。
洗面室入口にちょっとした工夫。配管スペースの関係で全く段差無しにはできませんでしたが、入口部分に踏込を作り、段の高さ低くし足を持ち上げる労力を軽減しました。
ただこの踏込が原因で洗面台を使用時に補助椅子の足が落ちてしまいます。そこで“脱着式段差解消ブロック”で補助椅子を使用時に段を埋めて頂けるようにしました。
【トイレも車椅子対応】
入口の間口を広くとり、扉はレールがない上吊りタイプを採用。手洗いもA様が希望された大きめなボールのものを採用しました。狭いスペースでの動作を少しでも軽減するため、オート開閉式の便座をご提案しました。
【LDK】
和室はLDKと一体の洋室にし和室だった部屋は寝室にしました。ご主人様が過ごして頂き易いように間仕切り建具はレールがない上吊りタイプを採用。ローリング材も裏にクッション材が施され足触りも柔らかく、転んでしまっても衝撃を軽減できます。
お引渡しの日、本当に嬉しそうにしてくださっていたA様。私まで幸せな気持ちになってしまいました。
後日、A様からお声を頂戴いたしました。
A様のライフスタイルに合わせ、生まれ変わったマイホーム。これからも実際に住まわれる方にとって本当に必要な提案をしっかり心がけていきたいと思います。
A様、本当にありがとうございましたこれからも末永いお付き合いで、よろしくお願いします。
(すてきにリ・ライフNEWS2013年5月号 掲載)
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