O様邸(倉敷市児島)古民家再生リフォーム
今回ご相談を頂いたO様邸は築後100年を越える古民家。100年の間には増築や改修をして手を入れてきたものの、耐震性や断熱性、間取りなどいろいろな面でストレスを感じられていました。当初は解体し建て直しを検討されていましたがO様ご主人様にとっては生まれ育った愛着のある住まい。なんとか再生する方法はないものか?ということでご相談を受け、古民家再生プロジェクトがスタートしました。
まず問題になったのは耐震強度。今までの屋根瓦はおよそ16tの重量。これは躯体に負担を与えています。そこで軽量瓦に葺き替え約1/4の4tに軽量化することをご提案しました。古瓦を全て取り払い、屋根地もやり替え軽量瓦を葺いていきました。
基礎は100年前当時のまま。束を石に乗せていただけのものでした。今回の改修で鉄筋を組み、コンクリートを打ち、基礎もしっかり補強しました。
土台から上の木部構造躯体はまだまだしっかりしています。内部の天井や壁を撤去すると8寸角の大黒柱や丸太梁など古民家ならではのすばらしい材料が出てきました。
O様奥様念願の吹き抜けのあるリビングはもともとあった立派な丸太梁を出し、古民家ならではの雰囲気に仕上がりました。吹き抜け部分は内部足場を掛けなければ内装工事が出来ず、メンテナンスが必要となった時の施工が大掛かりになる為、今後クロスの貼り替えをしなくても良いように天然木を貼って仕上げました。
元々は家の奥隅の方にあった屋根裏に上がる階段。今回の改修工事で玄関ホール正面に配置を変えました。圧迫感が無い様にオーダーメイドのストリップ階段にしました。
システムキッチンやシステムバスも設置され、まるで新築の様になりました。
O様邸、築後100年のお家が見事に生まれ変わりました。生まれ変わった我が家にご家族皆さんが集まってきっと賑やかなお正月になることでしょう!
今回の古民家再生プロジェクトは私自身とても良い経験になりました。O様、本当にありがとうございました。
(すてきにリ・ライフニュース2013年11・12月号掲載)
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